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2011年4月16日 (土)

任せられるのは誰か

あえて、現政権を擁護する。ここのアクティブさんは礼儀正しい人が多いので表立ってブーイングなさらないかもしれないけど、モニターの向こうで顰蹙は買うだろう。承知の上。
そりゃ、不満やらグチやら、言い出したらキリはない。とくにアナーキーな当方、いくらでも批判は書ける。でもね、まあまあ、まあまあ、よくやっているんじゃないかな。擁護は言い過ぎとしても、そんなに無茶苦茶では……って。

論拠は、というほどのものでもないが、つまりは「戦中」だもんなあ~と。よく、この震災後を「第二の戦後」とするコメントを聞く。ここに疑問。「戦争」は果たして終わっているのか。「原発」の現況をみると、ぼくには、とてもそうは思えない。いまだに戦っている。それどころか、終結が見えない。これに限れば「3.11」は、むしろ「開戦」だったのではないか。

仮に、「戦後」だとしても、「第二の焼け跡」だと看做すとしても、その「戦前」の姿が、あの戦争と今回とでは大きく異なる。たとえば「生活レベル」は、ゼータク放題の豊かなニッポンと、統制経済で物資の不足が極まっていた1945年、この差は看過できない。あの戦後には、未来への輝かしい期待があったのではないか。母は「これで自由に遊べる」と喜んだものと、振り返っていた。比べて現代、計画経済が始まりつつあり、「灯火管制」が予期される今夏。これから暗い時代がやってくる。

たしかに、これを機に、いろいろな考え方を変えるべきではある。が、「8.15」は強制リセットだった。いまは、誤解を恐れずに言えば、被災地では「復興」でも、それ以外の大半の日本人にとっては「復興支援」だから、あの「挙国一致」の再来も難しい。一億総敗戦ではないのである。

当たり前のことを書いているかもしれない。ただ、「対放射能」の戦いを進めながら、同時に「復旧」「復興」、さらには「新しい国家ビジョンの策定」なんぞ、並の政治家に望めるのだろうか。ほとんど無理じゃないかと思う。

吉田茂やら田中角栄、それから後藤田正晴などの名前もチラチラするけど、かれらとて、こんな空前絶後の局面で、手腕を発揮することなど、果たして可能だったろうか。「戦中」のハンドリングもできたのだろうか。

菅直人は辞めろ、との叫び、気持ちは理解するが、では、誰か代わりはいるのか。誰なら任せられるのか。谷垣に、いや誰でもいいが、火中の栗を拾う覚悟の政治家はいるのか。原発との戦いを遂行しながら一方で復興の青写真を明確に提示できる総理大臣なんて、どこにいるのか。

さらに、「3.11」時点で誰がトップだったら、よりマシな事態になっていたのだろうか。そう考えるとき、ぼくはね、いまの内閣、それほど酷くはないと思ってしまうんだけど……。

天邪鬼なぼくへの反論、歓迎します。

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コメント

割合と近い気持ちを持っています。いまこそ、カッコよく言えば「国があなたのために何ができるかではなく、あなたが国のために何ができるか」(JFK)なのか、という感じはあります。批判ではなく、実行して証明しなければならない、それによって現在の実行者を退場させなくてはいけない、と思います。言葉による批判や徒党を組んで裏で工作するのは、カッコ悪いでしょう。

投稿: ますもと | 2011年4月16日 (土) 16時00分

テレビでプロゴルフを見終えてパソコンを開きました。知友がバックヤードで仕事しているのか、などと思いながらの鑑賞。といってもチラ見ですが。
現政権、支持します。としか言えないですね。あまり「がんばらない」ほうがいい。一気にどちらかへ引っ張られるよりは、よちよち歩きで新しい道へ近付いて行くのがいいと思います。
「復興」とは言わずに、「新生」と言ってほしい。原発55基は、仮想敵国の格好の標的になるという説を言う方がいます。燃料棒を取り出して日本海溝に沈めよと提案する人もいます。後者の案は、以前、言われていた。
ともあれ、生活を新しくしつつ生き延びる道を探すしかなし。今年の後半の仕事が激減と伝えてきたコンサルタント系の仕事をしている方がいます。どの業種でも類似かと。愚生のような年金生活者も、年金支給額の減少を覚悟しなければならないかとも。
今日の11時19分の地震は、関東での予知震だという方がいます。浅間山が危ういとも。素人の方ですが、芯を突いているかもしれません。ますもとさんでしたか、3・11に役立ったのはPHSだったと。そのような情報を活用しつつ現役を務めて下さい。
政治に身命を賭す覚悟と力量のある人を待望します。吉田茂は、麻生に支えられての活躍でした。ひとりふたりではなく、支え合って社会を作っていくことが大切なのでしょう。
あまりにも正論っぽくなったので、この辺でやめます。

投稿: seigu | 2011年4月16日 (土) 17時46分

ますもとさん、seigu翁、いずれも好意的なレス、感謝。
批判は批判として必要だとは思うのですが、「いつまで防災服を着ているんだ!?」と叫ぶ一方で「どうして脱いだ!?」との非難やら、どうにも瑣末な部分での罵りが目立つ感じで。。。
まあ、実のところ「お前の考えは間違っている」というような反応も期待しているのですが。

投稿: hiperk | 2011年4月18日 (月) 14時23分

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