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2009年11月 9日 (月)

ファイナル・フロンティア

2009年版『スター・トレック』を観た。流行りの、いわゆる「ビキニングもの」「ゼロもの」の範疇かな、映画自体も面白かったが、その部分での満足度、深く。いつになく、余韻に浸っている。

1960年代のテレビドラマシリーズで、本国アメリカのみならず日本でも人気は高く、やがて映画化され、その11作目。テレビドラマのほうも新しいシリーズが作成されたりして、40年以上経ったいまも熱狂的ファンは少なくない。

こんな説明、「トレッキー」または「トレッカー」と呼ばれるマニアなら不要だが、小生ていどのレベルでも、「あの」という形容詞をつけたくなる、SFの古典である。名前くらいは知っている人、けっこう多いのでは?

日本では『宇宙大作戦』(のち『宇宙パトロール』に改題。もっとも記憶にはないけど)という邦題だった。ビデオ録画の手段がない時代だから、全作品は観ていないと思う。でも、「ワープ航法」を駆使しつつ宇宙深く探査を続け、さまざまな文明や生命体との、まさに未知との遭遇ストーリーにワクワクしたものだ。なにより、冒頭のナレーション。

映画版第1作は1979年、どこかで書いたかな、滞米中に観た。もちろん原語のみで、ちょっと不明な箇所もあったけれど、とにかく興奮した。人気テレビシリーズの映画化は、いまでは当たり前だけど、当時は、『スーパーマン』も同類で、このあたりが走りだったんじゃないかな。主役級の俳優たちの少しトシをとった姿は、なんだか同窓会のようで。

以後、オリジナルメンバーによる5作(計6本)は日本で。映画館でか、それともレンタルかテレビ放映か、忘れたけど、いずれも楽しんだ。ちなみに、マイベストは第4作目。7作目からは設定や俳優が変わり、第2世代に移った。その後、テレビシリーズでは第3世代へと進んでいるようだが、そこらへんは観てない。

今回の09年版は、オリジナルにつながるストーリーだから、ある種の予定調和というか、いや、その逆バージョン、ん? それも不正確な表現かなあ。要するに、メイン・キャストの若きころが描かれているわけだが、「これが、あのカークの船長としてのスタートか」とか、「論理のスポックも若いときは感情的だったんだね」とか、「ドクターが『ボーンズ』と呼ばれるのには、こういう理由があったのか」とか、まあ、そういう「原点を覗く」楽しみ。そうした意味で、すこぶる堪能した。

それにしても、トボけた演技が味わい深かったドクターことディフォレスト・ケリー、すでに亡く。スポックとの掛け合い漫才のような会話、幾たびも笑わされた。新シリーズ化されたら、また再び、楽しめるのかな。

ちなみに、生みの親であるジーン・ロッデンベリーと、機関長スコットを演じたジェームズ・ドゥーアンの両氏は、世界初の宇宙葬で、その遺灰は宇宙の彼方へと打ち上げられたという。羨ましい。

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