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2009年9月11日 (金)

食欲の秋のその前に

新政権については、正式な首班指名のあとにでも触れることにします、たぶん。というのも、世間で騒がれているような、いわゆる期待も不安も、そして注文なども、当方、いまのところ特段には無く。政権交代のハードルをやっと越えたいま、しばらくは静かに傍観したいのですね、ほんとは。

永田町・霞が関界隈より、当面の課題は、ぼくの好きなファストフード店のこと。匿名にしようかと思ったが、ま、いいや、実名でいこう。「なか卯」での出来事。ふだん、あまり外食はしないのですが、ここには少なくとも月に1度は通っています。味とサービスとの両面で、ひいきにしている。なのに、落ちた。それが、がっかりで。

味については、人それぞれでもあるので、グルメ評論家のように明言できないけれど、でも、ちょっと、美味しくなくなったような気がする。低価格競争の余波かな。

なにより、少し前に食券制度が導入され、入店してまず自販機で購入するシステムになったのだが、これが、まことに使いにくい。注文するものをあらかじめ決めておいても、その品が、どこに提示されているのか、すぐには判別できない。
ご他聞にもれず、メニューは多彩、というのか、セットの方法によって多種に。基本的なカテゴリーは3つ4つしかないだろうに、品数はかなり増えている。
しかし、前面パネルでの並べ方に、いわゆる統一性が無いと言うか、いや、ある程度のまとまりはあるのだけど、それは供給者側の理屈、とケチをつけたくなるくらい、客側からすればバラバラに感じる。もちろん、当方だけの感想ではない。観察していると、何人もの客が自販機の前で右往左往している姿、珍しくもなく。
さすがに、クレームをつけた。本部の意向だろうから、現場に文句を言っても始まらないのは承知。でも、希望メニューをなかなか見つけられない人が少なくないのを見て、いくばくか普遍性はあるだろうと考えた。従業員、多少は心当たりがあるのか、「何のことだが、まったくわかりません」というような反応ではなかった。顧客満足度を斟酌するなら、早期に改善されるのを期待する。

もうひとつは、限定的なことかもしれない。従業員の質の低下。もちろん、全員ではない。でも、うん、これにも普遍性があるのかな。というか、これまた安値競争の影響か、人件費、いささかムリしている? 要するに、バイト店員に対する教育の不徹底は、サービス産業にとっては要ゆえ、命取りにもなりかねないわけで。一人ひとりの資質のせいにしてはいけないだろう。
直近の例では、食べ終わった直後に、「お下げしていいですか」と若い女性。忙しない気はしたけれど、了解した。すると、盆の上の食器とは別にしておいた湯飲みまで持っていってしまったのだ。もう一口飲んで席を立つつもりだった。呼び止めるほどのことはない。だけど、「なんぢゃぁ~」と内心。食後のお茶くらい、ゆっくり飲みたいぞ。店内に客は我一人。混雑しているから、さっさと帰れ、という意味ではない。それだったら、まだ理解する。納得しないけどね。だいいち、彼女は「どうぞ、ごゆっくり」と口にした。
察するに、彼女は何も考えていない。マニュアルどおりなのか。湯飲みまで取り上げて「ゆっくり」もないだろうが、その矛盾には気づいていないふう。

「なか卯」は、10年以上前になるが、オフィスの近くにオープンした店に行ってから、けっこう気に入っている。牛丼だけなら「吉野家」のほうが上かもしれないけれど、ぼくの好きなうどんがメインメニューで、全体的な雰囲気もどことなく親しみが持てて、それらは同一グループの、丼メニューではバラエティに富む「すき家」よりも満足度が高い。

なのに。
外食産業全体の、とくに従業員の質的低下は、このブロクでも何回か指摘したと思う。国際化し、豊かになった日本のこと、ガマンしなければならない面も認める。それにしても、接客技術は、大切な要素であろう。「早い、安い、うまい」だけでは、リアルなモノが介在する商売、やってはいけないはずだ。
人間によって成り立つ社会において、「ヒト」というファクターを軽んじてはいけないことは、いまさら言うまでもない。

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