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2008年6月18日 (水)

10年一昔

今年は、干支が「子」のためか、「ラットイヤー」という言葉を耳にする。「ドッグイヤー」は7倍のスピードだったが、この「ラット」、つまりネズミ算の鼠だから、なんと24倍になるらしい。つまり、10年一昔は「5か月一昔」の計算。ふぅむ……いくらなんでも。
たしかに、いわゆるIT絡みの最先端技術の領域では、わずか1~2年で激変することも珍しくないし、ぼくも以前に書いたように、たとえばケータイの進歩には驚かされる。そもそも、明治維新以降140年の変化は、直前の江戸時代300年に比べたら、かなりの速さで変化してきている。
ぼくの人生に限っても、幼いころ、母親は着物を日常的に着ていた、米ばかり食べていた、未舗装の道路は首都にすら当たり前、若いころ、ジーンズはマジメな服装ではなかった、ビフテキはゼータク品だった、公衆トイレは男女兼用、昭和の終わりごろ、キャミソールはまだ下着だった、コンビニで焼きたてパンは買えなかった、「何気に」は誤用。

けど、人は、そう簡単には変わらない。人類の歴史2000年3000年の単位で考えても、この世は結局、色と欲とで成り立っているかのように見える。腹心に裏切られた、紀元前のカエサル(シーザー)、中世の信長、現代の誰かサン。男と女にまつわる話は古今東西、枚挙にいとまがない。身近な話でも、成人男性なら祖父のコートを着てもおかしくないはずだ、畳の部屋は健在だ、初詣もありふれた光景だ。

「過去の延長線上に未来は無い」というフレーズも、よく聞くけれど、ホントかな。古い慣習、時代遅れの因習、そうしたものにこだわっていたのでは、この大変革の波を乗り越えられない、というのは、間違いではないだろうけれど、過去を、そうあっさり否定もできないと思う。「風水」って、古代中国の、まあ思想だよね。「厄年」は、たしか平安時代からある。
だいたい、「今年は子年だから」という、「ラットイヤー話」の論拠そのものが、起源は3000年前の干支で。ぼくに言わせりゃ「丙午(ひのえうま)」なんて完璧に迷信。
要するに、都合のよいところは「伝統」にしてしまい、否定するときは「だからダメ」と。

ぼくたちは畢竟、過去からは逃げられないと思うのですよね。少し唐突かもしれませんが、時の流れを、そんなふうに、もてあそんでいいのかな、って。「未来は過去のなかにある」というのが、大袈裟に言えば、ぼくのテーゼです。

さらに。脈絡がないように思われるかもしれないけれど、ホントはここからが本論。先日、我が相方と知り合ってから10年を迎えました。はい、記念日にこだわる身なので。たまさか、互いの都合がつき、夕食を共にし、多少の回顧談など。ええ、10年一昔、です。
「仕事をする」または「フリーランスとして働く」というような事柄をめぐって、ぼくからメールをだし、返事がきた。オンライン上で出会った。その日から10年が過ぎました。
今日(こんにち)のことなど、想像だにしていません。ぼくがどれほど妄想好きでも、その翼を目いっぱい広げても、ぼくたちの未来が、このように変貌しているなんて……。

人生は、ただそれだけでドラマティックです。

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コメント

こんにちはloveletter
10周年おめでとうございますbirthday
【恋愛至上主義】のhiperkさん!!
奥様と未だに恋人同士のようなご夫婦なんだろうなぁheart04heart04
いつまでも仲良く・・・
そして奥様孝行も忘れずにpaper
なんて若輩者の私が何て失礼なことを・・・

今週末の私の行動がzunさまのところで
バレバレですねbaseball

旅行好きの私達夫婦には遠征がちょうどいいのです。
野球観戦&地元の美味しい酒beerと食べ物noodle

JR東海ツアーズの【ぷらっとこだまエコノミープラン】
ご存知ですか?
こだま号bullettrainしか乗車できないのですがとても安いのです。
安い上にプラス¥1000でグリーン車OK
なので初グリーン車ですbullettrain

飲んで駅弁食べて寝て行けば名古屋はすぐですcoldsweats01

投稿: みゆみゆ | 2008年6月18日 (水) 18時59分

みゆみゆさん、ありがとう。って、その絵文字、なんか照れるなあ~。
ぼくら、法的には「恋人同士」にすぎないし。10周年といっても、書いたように、オンライン上での、未だ顔も声も知らない状態での出会いを起点にしてのことゆえ。ま、しかし、結果的には「運命的な」ですけどね。

「ぷらっとこだま」、知ってますよ、よぉ~く。そこ、元の勤め先の関連会社ですから。「こだま」に乗って東京から新大阪まで取材旅行したこともありますし。「三河安城」に、降りるだけの目的で降りて、次まで1時間くらいかな、ボーっと待っていたことも。名古屋には一時期、親会社の社長インタビューで毎月通ったり。
「のぞみ」の場合だと名古屋->東京駅よりも東京駅->自宅のほうが時間掛かるんですけどね。

投稿: hiperk | 2008年6月18日 (水) 23時34分

折角寄らせてもらったので、一言。
初めに会って(メールして)から十年?
メール世代ですと、そういう話になるのですね。
それでいま「奥様」と!

そう呼ばれるのも現代風か。

いま『幸之助論』を読んでいます。頼まれての書評。アメリカのリーダーシップ論者が一〇年ほど前に書いて日本語訳も直ぐに出た本の復刻。
ひ弱で愛人がいて、睡眠薬なしには眠られない幸之助氏の影の部分をも表に出しながら、それでも逆境こそを力にした幸之助がこれからの激動のビジネス界で注目されるべきということでの再刻と。

その哲学というか行動のポイントが素直な心と謙譲さだというのです。これは、孔子でも老子でも、禅でも同様では・・

時代がどうあろうと、深いところでは変わりなし、か。

「奥様」によろしく。冷やかしではなく、心より!!

投稿: seigu | 2008年6月19日 (木) 08時05分

現代風、なんでしょうかねぃ。。。翁はわれわれのことを「ボーヴォワールとサルトル」になぞらえたことがありますが、彼女は「奥さん」などと呼ばれたのでしょうか。

われらが仲間の「にゃごにゃご」さんからは、相方とぼくとの連名宛で、季節の手紙をいただきます。一緒に住んでいるわけじゃないので、なんだか、うぅむって感じなのですが。

ただ、まあ、みゆみゆさんが「いまでも恋人同士のような夫婦」というようなこと言われましたが、それ、ぼくの信条ですから、なにやら面映くもあり。

「素直な心」、そう諭されそうですが、まあ、そうなんですが。やはり、照れ、でしょうか。あぁ、いま修羅場ってる相方は、「照れるからレスしない」とか。よしなに。

投稿: hiperk | 2008年6月19日 (木) 16時05分

こんにちはhappy01
私も一言 いいですか?

結婚10周年おめでとうございます
まだ10年なんですね!
お二人の周りには、まだまだ甘い雰囲気が漂ってるのでしょうね^^
昔、スイート10ダイヤモンド、などとよくCMが流れていましたもの・・・
・・・そういう私の、結婚10年目は仕事と子育てに追われて忙しい日々で
スイート10にはほど遠かったです^^

20年後も、30年後も出会った頃と同じ想いを持ち続けていらっしゃるだろうhiperkさんに・・・(素敵なことです!)


結婚   新川和江


呼びつづけていたような気がする
呼ばれつづけていたような気がする
こどもの頃から
いいえ 生まれるずっと前から

そして今 あなたが振り返り
そして今 「はい」とわたしが答えたのだ
海は盛り上がり 山は声をあげ
乳と蜜はふたりの足もとをめぐって流れた

ひとりではわからなかったことが
ふたりではわけなく解ける この不思議さ
たとえば花が咲く意味について

はやくも わたしたちは知って頬を染める
わたしたち自身が花であることを
ふたりで咲いた はじめての朝

投稿: vanilla | 2008年6月20日 (金) 15時26分

vanillaさん、ステキな詩までいただき、ありがとうございます。
みゆみゆさんも指摘される「恋愛至上主義者」ですので、ま、いつまでも「甘い雰囲気」を大切にしたいと思っています。が、「30年後」は、、、どぉでしょ、生物学的な問題ですけれど。。。

それと。。。お気持ちはうれしく、それだけで十分ながら。大変無粋で申し訳ないけど、「結婚10周年」ではないので、よしなに。
あくまでも「オンライン上での遭遇」から10年でして。そのころの当方、いわゆる妻子もちでしたし、もちろん相方との「つきあい」など始まってもいませんし、その後、いろいろな出来事を経て、今日があるわけで。そのあたりの経緯は、折おりにブロクで触れてきたのですが、すべてを読めなどと傲慢なことは言えませんから、とりあえず、相方とは入籍もしていないし同居もしていない、と、そんな感じで。メンドーなこと申し上げて、ゴメンなさいね。

投稿: hiperk | 2008年6月20日 (金) 17時46分

ちーかま・いかくん・茎ワカメ・・・
1番に準備する物はいつも【つまみ】の我が家bottle

では明日hiperkさん熟知のbullettraindashで行ってきま~す。

そう言えばうちも来週の月曜日が結婚記念日でしたribbon
やっと8年目に突入ですhappy01


投稿: みゆみゆ | 2008年6月20日 (金) 19時01分

みゆみゆさん、ってことは、満7周年ですか。「7年目の危機」は無事通過のようでgood

白星2つのお土産、よろしくね~baseball

投稿: | 2008年6月20日 (金) 21時08分

そうでしたか・・・

何も知らずに、こちらこそごめんなさい

相方さんとの10年の歴史はとても重みがあるのですね
どうか、これからも大切に育んで行ってください^^

失礼しましたm(_ _)m

投稿: vanilla | 2008年6月20日 (金) 22時10分

みなさんの勘違い、責めるわけにはいかず。といって、実名をさらす勇気もなく。オンライン上では15年ほど、実名または実名同然でやってきたんですけれどね。
そんなわけで、プロフィール、少しだけ詳しく書いてみました。

投稿: hiperk | 2008年6月21日 (土) 03時51分

サルトルとボーヴォワールは、恋人同士、というところ。「奥さん」とは呼ばれなかったし、呼ばせなかったでしょう。
サルトルには女友達が多くいて、何人かとは夜の時間も折々共に過ごしていたようで。もちろん、ボーヴォワールは承知。承認はしていませんが。

サルトルが亡くなり、ボーヴォワールが「未亡人」と呼ばれたとき、「別の未亡人は」というように言ったりして。難しい関係のようでした。

「自由」を存在理由にしたボーヴォワールで、サルトルはそれをいいことに勝手気ままに、と。
サルトルの晩年は、かなりボーヴォワール依存が強かったようで、それが切ない感じ。

ふたりは、同じお墓に入っていますから、亡くなってから「ご主人と奥様」とのようになったのかと思います。もっとも、ボーヴォワールが後で亡くなったので、彼女がお墓に入ってくるとはサルトルは知らなかったわけ。

hiperkさんには、サルトルのように調子のいい男にはならないようにとの意図もあっての、ことでした。これはお節介な!

投稿: seigu | 2008年6月21日 (土) 08時07分

翁の懸念、ぼくにも女性の友達は少なくありませんが、まあ、杞憂かと。あと10年若ければ、わかりませんけどね。
当方の相方は「奥さん」と呼ばれることに違和感があるようですよ。極めて常識的な性格ですし。って、ぼくを選んだ時点で矛盾してる? かもしれません。

ふうむ、同じ墓か、、、これは微妙な問題ですね。ウチの墓には女房が入ってますから。ぼく自身は「散骨派」ですが。

投稿: hiperk | 2008年6月22日 (日) 18時48分

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