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2008年3月10日 (月)

ひとつの命、それぞれの。

妹に「タンオメ」メールを送ったら、悲しい顔つきの絵文字と共に「もう年のことは考えないように」などと返ってきた。ま、ぼくの年齢からして想像できようが、ある程度の地点に差し掛かっている、独り身の女性のそうした内心の声、当然かも。わからなくもなく。とはいえ、まだ「若さ」を追い求めている風情、半端と言うべきかな。
半世紀に達すれば、1つひとつの齢の重ねは、ありがたく。これは、去年も書いたか、ここ数年のぼくの本心。だから、誕生日は、うれしい。素直に祝いたい。とくに、今年の相方のバースデーは。

1年前、ぼくは、こう記した。
「この1年、無事で良かったね。次の誕生日もまた、二人で迎えられるとイイね。」
危うく、迎えられなくなりそうになった。
相方が、病に倒れたのだ。年末から1月にかけて、このブログの更新頻度が一時、かなり落ちたのには、そんな理由(わけ)があって。思わせぶりなことも書いたけれど。「身内に3人の病人」のひとりは、そう、彼女のことで。
いまは、もう、ノープロブレム。だから、こうして触れる気にもなったのだが、一瞬は、「医者の必要がなくなる」状況であった。幸い、適切な処置が施された。ま、おなかを切る羽目にはなったけど。
入院の連絡は受けたが、年明けの取材に忙殺されていて。オペのあと、その事実を知らされた。で、緊急事態を脱してから、病床の、元気とはいえないまでも意識のハッキリした彼女に会ったので、深刻さは、やや薄かったのだけどね。ちゃんと会話も成立していたし。
退院後、包帯が取れ、やっと手術痕を見て、ぼくは、相方への想いを再確認した。「もう少し遅かったら」との担当医のセリフが決して大袈裟ではなかったのだと実感した。
ほぼ完治したいま、またぞろ憎まれ口などきいて、「大切にしなきゃ」という決意は喉下を過ぎていったかのようではあるけれど、きょうという日を、ふたたび、二人で迎えることができるのは、ホントに、心から幸せだと思う。

で、どうやって祝うかといえば、芸のない話で、一緒にメシを食うだけ。だけど、まあ、生きるってことは、ただそれだけでドラマティックだから、トレンディドラマのようなサプライズは、オーバー50のぼくらには、それほど必要じゃない。

おめでとう。次の誕生日もまた、二人で迎えようね。birthday

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コメント

終わりは本当に「ご馳走様」。
相方さん、おめでとうとお伝えいただきたく。

昨日、老愚生、言われるとおり誕生日。75歳。
結構な年ですね。
でも、同年で元気な人あり、無念な人ありと、様々です。

荷風の75歳の日には、記述なし。少し機嫌悪かったのかな。その前後、有楽町で映画を見て浅草へ廻るという日々。
大拙は1945年の10月に75歳ですから、それから遊行の日々があったというわけ。すごい。

人生、様々ですな。
当方、腰痛で家から出られず。接骨院で治療を受けてのここ数日。
セルフリハビリが過ぎたのかも。年寄りの冷や水、ということか。すでに他で書きましたが。

お互い、元気を喜び合いましょう。

投稿: 清愚 | 2008年3月12日 (水) 10時08分

翁、こちらこそ、おめでとうございます。
相方には、間接的にではなく、本人がここを読むでしょうから、伝わると思います。
果たして、少し豪華な(^^;)ランチを一緒に。堪能してもらえたようです。

師も、いささかすねていらっしゃねような、そんな気配。四捨五入で80、感慨、なくもなく?
「大拙と荷風」の考察、興味深く。お待ちしています。

投稿: hiperk | 2008年3月12日 (水) 12時40分

なるほど、「すねている」ような。
自分の身体にすねているのかな。
「大拙と荷風」の原稿が厄介で。大拙と荷風の全集を担当した編集者によれば、不合格。論に新味がないからのよう。素人が「専門編集者」の眼鏡にかなうように書くというのは、しんどいことですね。
そんなこんなで、すねているかと伝わったか。
「ころんだら、ゲンキに立とう」とは、孫娘の絵葉書のコメント。教えられました。

投稿: seigu | 2008年3月13日 (木) 19時09分

清愚さん、相方です。

>相方さん、おめでとう

ありがとうございます。
遅くなりましたが、こちらこそ、おめでとうございます。清愚さんは私の母と同年ですので、その部分で少し近しいものを以前から感じています。

その後、お加減はいかがですか?腰痛はつらいですよね。どうぞお大事に。

投稿: 相方 | 2008年3月16日 (日) 00時32分

日曜日かに開いて読みました。
直ぐにコメントと思ったのですが、腰痛で失礼しました。

お母さんが老愚生と同年とは。するとお父さんはもう少し上か。いずれにしろ、同年でも元気な人はいますし、問題を抱えている人もいます。
とまれ、ご両親をお大切に。

老愚生の腰痛、風邪の影響のよう。ピンク色のたんが金曜日頃に出るようになり、8度近くの微熱もあるので、土曜日、近くの診療所に行くかと思っていたら、東大病院に勤務している薬剤師の若い知人が、折角これまでの診察、検査結果の記録があるのだから東大だねと、救急での診察の手配をしてくれました。今回はタクシーで見てもらいに行き、種々の結果、せき、たん、聴診器のラッセル具合でそんな結論で帰ってきて、月曜日、再度行って老年病科の主治医の診察を受けました。心臓、肺は昨年7月とさほどの変化がないから、やはり風邪かと一週間の様子見となりました。

長々と書いたのは、老年者と、病を持つ人は、継続性のある診察を受けるのが大切と改めて覚ったからです。相方さんもご父母さまも、そのようになさっておられると思いますが・・・

そんな具合で、パソコン前が今のところ一番辛い。椅子に据わって両手を使う同一姿勢が身体に悪いのですね。ご用心を。
どうぞ、ご返信はお気遣いなく。

投稿: 清愚 | 2008年3月19日 (水) 10時09分

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