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2007年12月 1日 (土)

師走ですね

忙中閑もなし、ですが、季節の節目に。本日は「映画の日」、てなわけで。

「パッチギ!」の第2弾は、ちょっぴり期待外れ。「1」で見せてくれた「在日」の強烈な側面が、今回はワンパターン化されているようで、つまりわかりやすすぎて、心に響くカンドー度、やや減少。それに、沢尻エリカが出ていないのも残念。(大人の?)事情は知りません。おそらく、出来としては合格点だとは思う。けれど、「1」があまりに凄かったので、その程度では不満なのである。もっとスゴイものを突きつけられたかった。まったくもって勝手な要求だが。
げに、続編は難しい。ほとんどの場合、第1作が最高に面白い。次第にエキサイティングではなくなる。5くらいになると、ほぼ駄作と化している。「とらさん」のような大河シリーズは別格としても(後継「つりばか」は途中でヒロインが交代しているので「Ver1」と「2」で分けるべきかと。ま、浅田美代子も悪くはないが、ことさら石田えりのファンだとの理由が強いんだけどね~さておき)、1が大ヒットしてのパート2は当然、かなりハードルが高くなる。通常が70点なら80点、あるときは90点以上を求められる。そんなハイグレードの作品は、そうそうお目にかかれない。
ぼくとしては「パッチギ」の「1」は100点満点だったので、「2」にも最低100点を期待してしまったのだろう。それは、いかに井筒監督でも不可能に近い。たとえば「1」が75点くらいなら「2」が85点でも相当の満足度なのだが、そんなケースだと期待度も低いから、カンドーのレベルは高くないわけで。なんか、論理矛盾でもあって。
たしかに、「ダイハード」の最新作は、堪能できた。1に匹敵する面白さだ。言い換えると、2と3は1を超えられず。12年を経て、やっとオリジナルと肩を並べられるレベルに。ただ、それにしても、あの1の衝撃には及ばない。レンタルビデオでだったが、初めて、エンドマークのあと即、巻き戻しして、観直した。「4.0」には、そこまでコーフンしなかった。4への評価には、齢を重ねた主人公のすさまじいアクションシーンへの「おつかれさん」が加味されている。
「ロッキー」の、6作目にして「ファイナル」は、その点で最高度のカンドーを与えてくれた。出来は、大したことない、正直な話。30年の歳月を感じさせない、つまり、何も進歩していない、よーするに、1の焼き直し。しかし、だからこそ、良かった。もともと、単純なサクセスストーリーで、ゆえに、1976年当時のアメリカの(ベトナム戦争敗退などの)疲れた時代背景に、見事にマッチした。いまの世界もシンドイ状態だ。癒しが必要で、過去に浸りたくなるメンタリティを、還暦のロッキーは、あの名テーマ曲とともに、実にうまくすくった。そう、これは「三丁目の夕日」なのである。まあ、主人公の南部訛りがまったく聴き取れず苦闘した思い出(ロサンゼルスで鑑賞)や、第1作は結婚前・最新作は女房亡き後という符合など、個人的事情もあるが。
イヤな予感は「ランボー」の最新作、いま撮影中らしいけれど。これも1は、別な意味での「ポスト・ベトナム戦争」を描いて秀逸だったのだが。2以下は、やや「乱暴」な展開で、またまたチョー・ヒーローなのか、と。ま、当方もトシをとり、ただの活劇にはついていけなくなった。そのうえ、「大どんでん返し」や「見たこともない映像」にも慣れてしまった。
それでも、ぼくは、今宵もまた映画を観る。新たなカンドーを求めて。畢竟、人生は「ドラマ」。素晴らしき疑似体験が欲しい。ゼータクかなあ~。でも、ブランドもののバッグは、ぼくの人生に、ほとんど何の影響も及ぼさないが、「ドラマ」は、ぼくの人生を変えてしまう力をもつ。そんなゼータクが、ぼくは好きだ。

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