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2007年11月 2日 (金)

盗作原作原案

人間を55年もやってると、たいがいのストーリーには驚かない。ま、昨日の野球「完全試合リレー」にはチョイと吃驚したけれど。あぁ、「白い犬の家の人たち」にも、さすがに最初は「おっ!!」と叫んだけどね。しかし、どれほど複雑そうな事件も、多くは「金」、もしくは「色」が理由。昨今は「心の闇」が流行りだが、それとて概念的には当たり前の範疇。個別のディテールには、ときおりゾッとさせられるが。とにかく、映画やドラマの展開に「想像を絶する」ことはなくなった。もちろん、それと楽しめるかどうかとは、また別。
で、いまの(金曜夜から土曜日にまたぐ)この時間帯にテレ朝で放送の「モップ・ガール」、海外ドラマの「トゥルー・コーリング」と、ほぼ同じ設定。まともなら、原作というか原案を借りたんだろ、と考えるところだが、クレジットにはない。となれば、まあ、ふつー、パクリだと思うよね。気になって調べたら、このドラマには原作があって、その小説での設定とは異なる部分があるらしい。その部分が「トゥルー・コーリング」に類似とか。別に糾弾しようと思っているのではないから、それ以上は確認しないけど。
こういうの、つまり海外ドラマや小説と基本設定で「似ている」は、そう珍しいことではない。善悪は、おいてといて。だけど、やはり、本家に「おことわり」を入れるべきだよね。少し前に書いた、岩崎宏美の「聖母たちのララバイ」が映画「ファイナル・カウントダウン」挿入曲とそっくりというケースは、盗作だと認めてクレジットが入れられたことで、結果オーライ。そのくらいの対応は、してくれないとね。
おいらの好きな仲間由紀恵が1999年、まだかけだしのころ、「君といた未来のために」というドラマに出演した。演技は下手くそだったが、何かしらのオーラを感じて、この女優に注目した。その後の活躍は、言わずもがな。このドラマ、日テレで夜の9時か10時台に放送されていて、主役が堂本剛(KinKi Kids)だから、まあまあの視聴率を取ったろう。主人公が数年前にタイムトリップしてしまい、それが繰り返される、という話。これ、初回を観たとき、ぼくの大好きなSF小説、たぶんベスト3にランクされるだろう、ケン・グリムウッドの「リプレイ」が原作だと思った。が、ラストのクレジット・ロールに、その名はなかった。ついに、最後まで、「原作」とも「原案」とも言及なし。
まあ、たしかに、似たような設定は少なくないし。結局はジャニーズ系のドラマだと思えば、目くじら立てることはないかも。でもなあ……。ストーリー展開だけでなく、そこに込められた趣旨というのかテーマ性も、とても似ていてね。「告発」メールは送らなかったけれど、テレビ画面の前では「んなことやってるから、日本のテレビはダメなんだよぉ~!!」と文句を言い続けた。いや、最終回までちゃんと観たのでね。主演の遠藤久美子もよかったけれど、堂本くんが予想外の演技でね、けっこう楽しめた。それに、仲間由紀恵も気になって。だからこそ、せめて一言、「リプレイ」に触れてもらいたかったなあ。
ノンフィクションだと、「参考文献」を明記する。文字通り、参考にさせてもらったのだから、当然である。ぼくの場合(過去に出版した新書でのこと)、テレビ番組まで列挙したら、担当編集者が「普通はそこまでしませんね~」と言うので、「あとがき」のなかで言及し、礼を述べた。だけど、フィクションとなると、当然だが、「創造」が加わるから、「参考文献」といってもね……。「作品としてはまったく別だ」と主張できるし、事実、それは間違いではないはずだ。何が「オリジナル」か、「パクリ」か、もし法廷で争うことになったら、その証明はなかなかに困難だろう。オリジナリティ。うぅむ、難しいね。

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