« 大どんでん返し | トップページ | 商いって »

2007年10月24日 (水)

さばく

我らが愛すべき「相棒」のシーズン6が始まった。初回は2時間スペシャル。見応え十分だった。ホッ。いやね、冒頭30分くらいかな、話がシンプルそうな気配で、チト心配したわけです。この程度の謎なら1時間モノだろ~、これで2時間引っ張るのはツライぞっと。果たして、中盤から小さなどんでん返しが連続して。結果、ミステリーとしては、さほどの大仕掛けではなかったけれど、「裁判員制度」を、けっこう直球で扱っていて、なかなかに重いネタでもあった。
このドラマについては、このあと半年ほど、ときおり触れるだろうから、今夜のところはおいといて。そうなんだよね、裁判員制度。これ、キツイよなあ~。ぼくは、かねて、人が人を裁くってナンなのさ、と、司法そのものに懐疑的。と言うと大袈裟か。ま、以前、「半落ち」を読んでカンドーした当方、その映画化で、吉岡秀隆の演技の上手さもあってか、その役の裁判官の「苦悩」に、かなり感情移入してしまってね。法廷モノは、ほかにもたくさんあるが、とにかく、裁判という手法、いや人類の知恵か? なんにしても、考えさせられることが多い。
まともに論じるには力不足だから、やらないけれど、捜査の段階を含め、人間の行為というものを、極めて反情緒的な言葉で説明できるのだろうか、と、これは明らかに疑問視している。だって、たとえば、人は通常、後々、誰かに説明することを想定して行動しているわけではないと思うのだ。もちろん性格にもよるだろうが、ぼくは、駅までのたった5分の距離を、その日の気分で、歩く。だから、ルートは一定していない。表通りを選ぶときもあれば、裏通りを歩くことも。あまり適切な例ではないかも……。でも、たまたま初めてのルートを選んだ日に、道すがら、何か事件に遭遇して、目撃者になってしまうとする。「何故その日に限って」と訊かれるよね。しかし、理由はない。で、第一発見者として疑われる……。妄想? だといいのだけど。
裁判員は、しかし、確実に、その役を担う日がやってくるわけで。そのとき、当該事件に対して、虚心坦懐に向かえるか、自信ないなあ。それ以前に間違いなくワイドショーかなにかで情報に接しているはずで、何らかの予断をもって臨むことになると思うのよね。自分で言うのも変だけど、ぼくって、わりに、先入観の少ないやつだけど、それでもね……、大事件であるほど、勝手に予備知識を仕入れている可能性は高くなるし。一方で、調書の日本語や被告の言葉遣いに突っ込みたくなるだろうし。
そのうえ、量刑。アタマが痛い。死刑制度には反対だが、残酷な事件には平気で「死刑にしてしまえ~!!」と怒鳴るし。そもそも何故、終身刑がないのか不満だし。アメリカみたいに懲役150年とか、そういうのもあるべきだと思うし。
かつては魚の三枚おろしもできたし鶏を丸ごとさばけたが、人を裁くのだけは未経験。やったみたくもあり。でも、コワイよね。

|

« 大どんでん返し | トップページ | 商いって »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 大どんでん返し | トップページ | 商いって »