« 「さそり座」の女 | トップページ | 999 »

2007年9月 7日 (金)

嵐の夜に

前項で、気軽に「マザコン」と書いた。けれど、これって実は、相当に複雑な心理状態のようで、シロウトの生半可な知識で語るとヤケドしそう。もう少し深く触れたいとは思うのだが……、常連さんはご存じのように、当方、月の初旬は修羅場で、とても余裕がない。さらに、いささか気の遣う取材が2件あって。その原稿を急いで書いて。そのうえ、個人的にドタバタとする要因もあったりして。いやあ~天候同様、現在の当方、大荒れ状態です。で、はい、それゆえの現実逃避モード。独り言、とりとめもなく。

先日、この地に移ってきて4年になった。つまり、2回目の賃貸契約更新。この「更新料」というやつ、性格がよくわかんないけどさ、負担であるのは間違いなく。2年後にまた必要になる。イイ歳していつまでも借りてるバアイではない? ふぅむ。まあ、それはそうなんだけどね……。
かつて衝動的にマンションを購入した経験があるが、あまりに向こう見ずな振る舞いだったので、いろいろと不都合あり、数年で手放すことに。バブルの入り口で、もうちょいあとに売却なら儲かったかも。ま、後知恵ですけどね。そのあと、幸いにも格安で一戸建てを貸してくれる奇特な知人あり、庭も広くて、念願の飼い犬にも恵まれ、ついつい長居。その大家さんの都合により、引越し。そこにも、陽当たりがよくないなど不満はあったのだが、知らず知らずのうちに10年。こうして振り返ると、けっこう一箇所に長いんだなあ~。ただ、移動の際に、かなり直感的、というか、まあ、正直な話、熟慮しない。
ひとつには、都心に住む両親の家の存在(当然ながら、昔はぼくも住んでいました)。長男だからとの、あっさりした理由だけではないけれど、いずれ受け継ぐことになるのだろうと勝手に思い込んでいて。だからか、郊外に庭付き戸建てを、資金の無さは無視して、持とう、いや持たねば、それが男の本懐、といった意欲に欠けるわけで、すべては仮の宿などと思いつつ、いつのまにか半世紀。誤算は、なんて言うと怒られそうだ、両親がまあまあ長寿なこと。つまり、はい、あの家は依然、二人の終の住処なんですよね。恵比寿ガーデンに近い、立地最高のマンションで、居住30年余、もはや、そこから離れる意思はない。「いまさらイナカになんか」と父も母も。
こちとら、千葉に骨を埋める決心をしたわけではないけれど、相方との兼ね合いで、当面、いや当分、ここに居る。中年のぼくなりに、ゴミゴミした環状線の内側(この表現、通じる?)に住むのは、ツライとも思う。となると、その時期は神のみぞ知るところだが、いざ遺産相続することになったら、さて、どうしよう……。売ればいいとも思うが、一人が残れば、そうもいかず。あの親が同居するとも思えず。ぼくも、嫌だしぃ。もったいない話だ。ギリギリまだ若いと言えたであろう10年前なら、喜んで引っ越しただろう。なにせ、アクセスが便利。終電は気にしなくていい。早朝の取材も平気だ。映画館やら病院やら、文明の「利器」が周囲にあふれる。ほぼ目の前には都バスの停留所。都内を縦横に走る公共交通機関、地理をまるで知らないトーシローのタクシー運転手を心配する必要もない。老夫婦の場合は無料だし。
とはいえ、しかし、10年後の今日、自宅で原稿を書き、仕上げたデータは、画像も含め、ネットで印刷所へ、あっという間に送信され、校正紙は翌日必着の宅配便で届き、あとは電話とメールで、無事にコトは完了、暴風雨も関係ナシ。都心に住まなければならない理由を見つけるのは難しい。なんといっても、相方とわざわざ遠く離れて暮らす必然性、ないわいなあ~。
さて、関東上陸の台風9号、そろそろ通り過ぎようとしている。当方も、目の前の仕事を、右から左へと受け流す、とはならないまでも、いつまでも「運転見合わせ」してるわけにもいかず。さっさと片付けよう。

|

« 「さそり座」の女 | トップページ | 999 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「さそり座」の女 | トップページ | 999 »