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2007年3月23日 (金)

暑さ寒さも彼岸まで

話題の桜の開花、今年は3月20日でした。関東地方のことですが。結局、去年より1日早いだけで。ま、暖冬は間違いないところだけど、3月に入ってから、さすがに寒さが自己アピールして。季節の「交代」も、そうそう用意周到というわけにはいかず。容易ではないようで。。。つまらんシャレです。

それにしても、最近、この開花とか、春一番とか、入梅とか、梅雨明けとか、寒いとか、暑いとか、ちょいと気にしすぎじゃ、ありません? いわゆる異常気象のせいか。いや、その異常気象という言葉すら、いささか情緒的に語られているように思う。
本来、客観的なデータであるべき気象状況が、予報士の出現のせいかなあ、あまりにも噛み砕かれすぎて、なんというか、冷静さを見失っているよう。いや、別に、森田サンや石原サンを批判するつもりではなく。かれらは、確かに、平易な日本語で伝えている。それは、うれしい。ヘクトパスカルなんて、そもそも馴染みないし、その数字だけを口にされても、何のこっちゃ、ですからね。
でもね、ナンだか、悪い意味で、データをいじくりすぎている。そう思う。だいたい「平年」なんて年は存在しないのだから「平年に比べて」と言われても、まったくピンとこない。「昨日よりは」とか「先週に比較したら」とか、そういう言い方をしてくれないかなあ。もちろん、そうした表現はゼロではないけど。
数字の間を埋めてくれるような説明ではないと思う。机上で解析しているだけ、と断じたくなるほど、具体性が希薄だ。結果、知りたいことは話してくれない。実際、冒頭で触れたように、今年の桜の開花は去年より1日早いだけ。でも、その去年の冬は寒かった。今年は暖冬。なのに、1日違い。ほとんど同じ日と言ってよい。その理由は? そこが知りたい。少なくとも、わたしは。
だって、3月になってからは、明らかに「いつもの冬」もしくは「いつもの3月」に戻っていたじゃん。最高気温が何度というデータは、動かしがたい事実だけど、それだけのことで。もっと肌感覚というか皮膚感覚というか、現実の気分で素直に考えれば、満開は最終週だなって、想像つくと思うのですが。
たった1度の上下に一喜一憂し、つまんないデータを上積みしていくから、間違う。まあ、ただのミスなら、まだマシで。意図的ではないミスリードがコワイ。つまり、「今年の冬は暖冬だ、桜の開花が早まりそうだ、早まるといいなあ、世の中はナンカ格差社会とかで最近ギスギスしてるし、たまにはホワンとした話題を報じたい、開花はまだか、まだか、まだか……」。
明らかに、二本足で立つレッサーパンダは、アノ事例だけではなく、さほど珍しい話ではなかった。明らかに、少年犯罪は減少している。明らかに、飲酒運転の元凶は車社会だ。明らかに、「時代の寵児」たる刑事被告人は、実業の世界でいかなる功績も残していない。
客観的事実を読み解く能力が、もはや、われわれにはないのかもしれない。「そうなってほしい」という「悲願」が、「そうなるだろう」という、根拠のない「予測」と化すとき、世の中は、デマとパニックに満ちる。たかが桜の開花予想。されど……。

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コメント

本当。神経使い過ぎ。デジタル時代の影の部分。

公園を歩いていて、梅が散り、杏がほころび始めて春近いかな、と思う程度でいいですよね。

開花予想がデータ入力ミスで大きな間違い。洒落にもならない。指摘されて点検するまで、分からないのだから、どうにも困ったもの。

これは30年ほど前から指摘されてきたこと。もう、言っても始まらないようで。老愚生、低気圧がくると体調不良が募る。これは誰でもそうでしょうが、感じ方が老人は強い。鶴見和子先生の『遺言』にもそう出ていました。

ともあれ、我が身を信じましょう。清愚合掌

投稿: seigu | 2007年3月23日 (金) 21時54分

先生は、とくに感性が強いのでは? 小生、翁ほど達観できる年齢でもなく。まだまだ青二才です。ただ、ずっと違和感があって。もしかして、物心ついたときあたりから……? 齢を重ねても、いっこうに弱まりません。先生、魂のふるさとって、どこにあるんでしょうね……。

投稿: hiperk | 2007年3月23日 (金) 23時54分

「魂のふるさと」はどこに?
魂にではないの。
禅問答っぽいけど、俗に言えば「自分の中」でしょうね。いかが?

感性というより、神経質なのでしょう。でも、これは五木寛之氏も感じるのだといって、それを感じたら構えて迎え、やり過ごすのだそうです。薬を使ったり、医者に行ったりはしないと。これもいいと思っていますが、実践は難しい。

投稿: seigu | 2007年3月24日 (土) 15時16分

「自分の中」にですか……。これまた禅問答っぽいでしょうが、そのときの「自分」って何でしょうねぃ。「ふるさと」と思うとき、小生は都会育ちですけれど、ふるさとの「山」のふもとや「河」の流れに、何かしら「魂のふるさと」があるように。居心地の好さ、みたいな。都会のコンクリートとアスファルトのなかにおいては、どことなく違和感あり。

投稿: hiperk | 2007年3月25日 (日) 19時55分

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