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2006年12月24日 (日)

クリスマス・イブ

最近は、1年を振り返るテレビ番組があまりないような気がする。NG集やら総集編みたいなのはあるけれど、お笑いというのかバラエティの枠組み。報道的に、じっくりと、というのは流行らないのか。来し方行く末を、その年の終わりに検証することは必要だと思うのだが。どうも最近は、「感覚的」なものが優先されているのではないか。もちろん、テレビという媒体は「情緒増幅装置」ではあるのだけれど、それにしても、「煽り」が多すぎはしないか。

たとえば、「崖っぷち犬」やら「高い木に登って下りられなくなった猫」に対する大騒ぎは、どうにも違和感が残る。犬猫の命ももちろん大切だけど、かれらには「セーフティネット」があって、人間様にはないのか、と毒づきたくなる。たとえば、「拉致」は由々しき国家犯罪だから「北朝鮮」憎しの大合唱も当然だけど、「将軍様の奇行」ばかりをあげつらっても結局、事態は進展していないことをもっと冷静に論じる必要はないのか。我が国にとって極めて重要な外交問題なのに、いたずらに「いつ北から核ミサイルが飛んでくるか」の不安だけを煽っても、仕方あるまい。

『犯罪不安社会――誰もが「不審者」?』(浜井浩一・芹沢一也著、光文社新書)という新刊がでた。未読だが、待望の一冊。何故なら……。テレビで評論家(みたいな人)が「凶悪犯罪が激増している」と叫ぶ。「低年齢化」を憂う声も高い。たしかに、ワイドショーを毎日見ていると、この国はおかしくなったと感じるのは、あながち間違いとはいえない。しかし、一方で、犯罪件数は減少の一途をたどっていると、どこかで言ってたぞ。そう疑問に思っても、モニターの向こうにいるコメンテーターたちは「厳罰だ!」と主張するだけ。専門家による客観的な話を聞きたい、でも、なぜか、そうした情報は得られない。そんなイライラがずっとあるのだ。本書は、それを解消してくれるのではないだろうか。仕事も一息ついたので読んでみよう。

不安の多い社会であることに異論はないが、その解消策に、「目には目を」的な、報復の論理の色が濃いことに、わたしは不安を感じる。かつて米国に住んでいたとき、日系人のほとんどが銃を持たない事実を聞いて驚いた。合法的に武装自衛できるのに。そして日本に比べ治安が悪い犯罪がのに。何故? 「武器というものは持つと使いたくなるのだ、過剰に反応してしまうこともある。子どものいたずらによる暴発も恐い。持たないほうが実は安全なのだよ。こちらが武装していなければ、泥棒もモノは盗っても、命まではとらない」との明治生まれの日系一世の言葉は、いまも忘れられない。

蛇足。イブとはまったく異なる話題でした。だってクリスチャンじゃないもん。でも、チキン、食べました。はい。「チュートリアル」、面白かったなあ~。大掃除? ゆっくりと進んでいますよ。ゴミ予備軍が大盛り。収集ラスト日はまだ先だ。そういや「ラストラン」だけど、うん、たしかに強い馬だ、スゴイね。でも、だからって、たかがサラブレッドの引退に、感動のあまり泣き出すのは、どうして? みんな、いったい、何がそんなにも不安だというのだろう……。

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