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2006年11月23日 (木)

ファイト!

勤労感謝の日。働くことを、何に、誰に、感謝するんだろう。もともとは五穀豊穣を祝う新嘗祭、だから、これは自然に対して。まあ、神に対して、でもいいけどね。気になって調べた。すると、公式には「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」だとか。尊ぶね……、お互いに、かあ……、ふむ、わかるような、わからないような。

新嘗祭の時代、我が祖国では農業がメインの産業だったし、農作物の収穫にあたっては、まさに天の恵みに対する感謝は当然の感情だ。食糧自給率の数字なんか知りたくない現代でも、不作ではもちろん困るし(米が足りなくなって海外から緊急輸入した日々はもはや過去のことだとしても)、あまりの豊作でもよろしくない(白菜やらキャベツを廃棄するシーンを見ていると心が痛む)。

「サラリーマンは気楽な稼業」とのシニカルなフレーズが流行り、やがて定着していった高度成長期、働くということは、会社へ行く、と同義語になり、いまや7000万労働人口のうち5000万人が被雇用者、そのほとんどが「職業は会社員/OL」と答える。そして、そのうち3割、1500万人がパートや派遣などの「非・正社員」と呼ばれるようになった。「正しくない社員」の響き、モノ悲しいね。

なかでもパートは1200万人に達する。この人たちの、賞与を含む時間単位給与は正社員の約60%とか。同等にとは言わないけれど、この「差」が「好景気」の原動力なんじゃない? そして「派遣」の「台頭」。仕事がある、ということは、たしかにありがたいよね、とくに、こんな時代。でも、こんな勤労形態を尊重することができるだろうか。それでも、ぼくたちは生きるために働かなければならない。すべての労働者諸君、ガンバっ。
★ファイト!(1983)

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