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2006年11月24日 (金)

わかれうた

さほどのアクセスもないブログだから、と言い訳し、極めて個人的なことを書く。まあ、いつものことではあるが、きょうは、自分のためにだけ。ただの心情吐露である。デスクまわりを片付けていたら、古い日記が出てきた。ぼくにとって大切な年のもの。何があったか、もちろん覚えている。何が記されているか、読まずにわかる。でも、ふと、ページを開いた。

夏休み。大学生の常で、せっせとバイトをしていた。ある日、同級生から電話があった。最初の電話のときには留守だったので、母から聞いた。「何故?」という意味の記述。キャンパスでは毎日会っていても、わざわざ休みの日に会う理由はなかったのだ、このときはまだ。相談があると言う。休みに入って1か月ほど、久しぶりだから、と会うことにした。

バイトを休んでいる。都心の親元にいたから小遣い稼ぎ、生活のためではない。午後の新宿。行きつけの喫茶店。相談事については書かない。たわいもない雑談へと進み、街をぶらつき、楽しい時間を過ごした。そのあと、ビヤガーデンへ行った。ここからは曖昧になってくる。生ビールを飲んだという。どのような会話が交わされたのか、記憶していない。夜、9時ごろに、都内の家まで送って行ったと。

以来、彼女が引っ越すまで、いったい何度、その家に送って行くことになるのか、知る由もない。その1か月後、新学期が始まってしばらくして、映画「アンドロメダ」を観る。てっきり一人だと思っていた。名字に「さん」づけで、一緒に行ったと書かれてある。そうか、やはり、人並みの順序で進行していたのか。とにかくも、こうして、ひとつの恋は始まった。

タイトルのとおりなので、この彼女が伴侶になったわけではないが、一度は結婚を約束し、何度も「別れ」を互いに口にし、さまざまな思い出を築いていき、7年後、波乱に満ちた幕切れを迎える。「もしも」は禁句だけれど、あの夏の日、デートすることがなかったら、ぼくの人生はまったく変わったものになっていたことだけは確実だ。青春ど真ん中だった。
★わかれうた(1977)

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