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2006年10月24日 (火)

「旅の宿」

旅行記を始める前に、触れておかなければならないことができてしまった。NHKで「つま恋2006」の模様を放送していたのだ。知らん顔できないよね。吉田拓郎がメインで、かぐや姫も3人揃い、サプライズゲストに中島みゆきだもの。それでも、現場に行きたかったとは思わないが。

3万5000人も集まったらしい。必ずしも団塊の世代ではないようだけど、還暦タクローの熱狂的ファンのパワーにはアタマが下がる。「みんなで一緒に」が好きで、連帯して、石を投げ、社会に出たら、がむしゃらに働き、この国を豊かにした。ありがとう。そして、一斉に退場しつつあり、2007年問題を突きつける。

上の世代へのアンチテーゼなのか下の世代への理解、泣きたくなるほど深く、二度と戻ってこられない「自己探求の旅」を訴求した。おかげで、ニートが定着した。ありがとう。せっかく「自然に生きるってわかるなんて何て不自然なんだろう」と歌ったのになあ~。

それにしても、人は変わる。エンディング曲が「今日までそして明日から」だったのは、どこか暗示的だ。そのうえ、歌い終わった拓郎が深々とおじぎをする姿も、すこぶる象徴的だ。まあ、しかし、「浴衣の~きみは~」実は浅田美代子のことだったと後に知って、ちょっと複雑……。

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コメント

「つま恋」には思いがあるので書き込みます。1978年5月と79年5月に、ポプコンの取材で行きました。もう28年前。その話は、80年に出した『怒らぬ若者たち』の5章に収めてあります。ポプコンから武道館の世界歌謡祭まで、追いかけたのでした。
昨夜、拓郎の番組を連れ合いと、なんということなしに見始めたら、その取材で行ったことを言われました。町工場勤めをしながらそんな取材をしていたりと、かなり悪い勤め人でしたね。でも、そのせいか、その本は売れました。
拓郎の世界は小生の居場所とはかなり離れていて、音楽もまた遠い存在でした。ポプコン取材をしながらも、記者会見場での大新聞の記者と音楽振興会のやりとりになんとも言えない馴れ合いのような雰囲気が感じられ、若者たちが気の毒に思えたことを思い出します。円広志がデビューした瞬間に立ち会ったのでした。
そんな体験を踏まえて拓郎の9月23日で思うことは、よくぞ業界を泳ぎきった、自身の病などを乗り越えて生きてきたなということ。そのことに拍手を送りたい。
もうひとつ、かぐや姫ですか、その存在がなければ拓郎もないのではないか。人は鏡を持って大切にすることで暮らし続けられる。
20日の日、早稲田で小関智弘さんの話を聴き、挨拶もさせてもらいました。小関さんは、小生にとって大切な鏡です。
中島みゆきが背を伸ばし、拓郎がかがんでいたのがすごく印象的。ギターを抱えていたからだけではないのでは。「男はつらい」バージョンかと。お粗末様。
それにしても、10月12日のダークダックスリサイタルに合わせて音楽づいている今日この頃です。眼が痛んできて、読書がつらい日々、老いては音楽がいいと実感しています。

投稿: seigu | 2006年10月24日 (火) 14時17分

seiguさんが、よもや「つま恋」の地を踏んでいらっしゃるとは。。。『怒らぬ若者たち』(講談社現代新書)未読のため、いまのいままで知りませんでした。それも取材で、とは、ホントに悪い勤め人です。
拓郎たちが最も輝いていた70年代、先生は40代、もう大人ですものね。当方は20代、深く大きく影響されました。「影響」では言い尽くせませんが。
はい、中島みゆきの、すくっとした立ち姿、あまりに印象的で、この「歌姫」、何を訴えかけていたのでしょう。
前述の、拓郎のコンサートに出掛けたとき、かつて決して観客に歌わせなかった拓郎が、ある曲のサビの部分で、マイクを離れ、場内の合唱に任せたシーンは衝撃でした。変わったな、と。実は、常に変わり続けていたのでしょうけれど、ファンにとっては不変の存在であってもらいたいもの。以来、生の姿を見てしまうライブに行かなくなりました。
終生、そのスタイルを変えることのなかった(と思える)高田渡が、だから一番好きです。
「鏡」とは含蓄あるお言葉。その意味を、機会あればご教示ください。
いきなりの冬、ご自愛を。

投稿: hiperk | 2006年10月24日 (火) 23時24分

思えば47,8の頃ですものね。記者気取りで、会場を泳いでいたことを思い出します。

『怒らぬ若者たち』は、15刷くらいまで行って、いまは絶版。少し傷んだのを社からもらっていますからそのうちお目にかけます。
名前、seiguとしました。この方が少し自然ですね。
元気にご活躍を。

投稿: seigu | 2006年10月25日 (水) 07時58分

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