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2006年10月28日 (土)

会津の旅その4

食事が始まる。サーブはミスター。夫人は調理担当のよう。「本日のディナー」は、シーフードとフレッシュ野菜のハーモニー(えびと野菜のサラダ風)を皮切りに季節の一皿(忘却・ご容赦)、会津のご馳走(馬刺し)、創作洋小皿(お好み焼き風ピザ)、 蕎麦粉100%手打ち蕎麦、スープ、魚料理(まぐろのたたきのカルパッチョ風)、肉料理(牛ヒレステーキ)、デザート(シュークリーム、桃シャーベット、プディング、ティラミスの盛り合わせ)の順。
Edamame どれもこれも美味しくて、夢中で食べたので、一つひとつを紹介するだけの「メモ」取れず。絶品は「枝豆」。味付けしたのかと思うほど濃い。あぁ、こんなのを知ってしまったら、もう市販の水っぽい枝豆は食べられない。「でしょ?」とオーナー、にんまり。自作である。
馬刺し初体験の相方、思ったより美味しいと。中締めのようなタイミングの十割蕎麦、もちろんコシがあって、つるりと一気に。蛇足だけど、部屋の隣でオーナーが蕎麦打ちをするので少しうるさくなる、と言われていたが、ほとんど気にならず。壁が厚いのかな。焼きたてパンは3つも平らげた。最後のスイーツは4種類ともミセスの手作り。
約2時間半。個室なので、こちらの進み具合が見えず、多少のロスタイムが発生するが、許容範囲内である。ぼくは後日、仕事で日本最高級のホテルで豪華なディナーに接した。10点満点なら10をつける。としたら、この日の夕食は11点だと思う。食事というものは、素材の良さとか味だけを楽しむものではない。+1点は、何よりも、つくり手の気持ちが、ダイレクトに沁みるのだ。どれほど堪能したのか、形容しがたい。

ワインを少々飲んだからというわけでなく高揚した気分で部屋に戻る。相方は満腹だとか。ぼくとしては、量的に、やや足りないかなとも思ったが、いつものような悪癖=夜食を求める気にならないまま朝を迎えた。
旅先の朝は早い。夜更かし型のぼくも相方も、7時前に目覚める。朝風呂だ。部屋付きの露天は「共用より広いね、ゼータクだわ」。風呂の向こうは道路なので、さすがに板塀がしっかりと。でも、ささやかな庭が風呂のスペースをさらに広く感じさせる。少し熱めに感じたら窓を全開しといてくださいと言われたが、ちょうど良かったので10センチほど開けて寝た。相変わらずの適温。源泉流入口に手をやると、間違いなく熱いのに。
朝食は8時。身支度の相方より一足先に、新しい浴衣で食堂へ。用意されているテーブルの横の窓を開ける。新鮮な空気が流れ込む。「肌寒い」の一歩手前、最高に心地良い。それに、モーニング・コーヒー。至福のひととき。普段はあまりコーヒーを飲まない相方も、つきあう。個室は、プライバシー完璧だが、一点、この開放感を得られないのが惜しい。昨夜の個室客は今朝も。もう1組は、ぼくらの反対側で、話し声も聞こえてこない距離。
和風メニュー。工夫されている。適量。申し分ない。ひとつだけ、オーナーにも注文したけれど、あの焼きたてパン、食べたかった。以前は朝も出していたそうだが、量が読みきれず無駄になることが多かったらしい。心残り。

コーヒーを持って部屋に戻り、悲しいかな、帰り支度。あと小1時間。男には十分。「もう一度入ってくる」。夜のうちに2回、部屋露天を楽しんだのに、あれ、ぼくは3回だったかな、欲望は限りなく。さすがに、カラスの行水並み。でも、心はゆったり。「きみは?」「だってメイクが……」。女は不便だね。「でも、洗面台の鏡が大きくて、真上の照明がとっても明るいの。だから、メイクしやすく、うれしかった」と。なるほど。
案の定、ぼくのほうが早めに準備完了。精算しながらミセスと談笑。持ち家やらすべてを処分、一大決心して? 12年前に、この地へ。当初は反対だったミセスだが、いまではミスターより熱心だとか。女性はリアリストだからなあ~と内心で思う。相方、参戦。「男って言い出したら聞かない……」。ほらほら、駅まで送ってくれるミスターがクルマの前で時間を気にしているよ。だけど、ぼくも名残惜しかったのだ。
どの部屋にするか最後まで迷ったと、ミスターにはすでに話した話題を持ち出すと「見せましょうか」。一般室の2階へ。なるほど、こんな感じなんだ。「洗面台を2つ、というのは、わたしのこだわりで」とミセス。もっと詳しく聞きたいけれど、本当にタイムアップだ。「また来たいですね」と、ぼく。本心である。
玄関前で2ショットを撮ってもらう。そして、またもや猪苗代湖を眺望できるコースで、駅へ。ありがとう、「月に一度くらいはネオンの海を思い出しますよ」と照れ笑いのオーナー。ぼくが、「こういう、自然を満喫できる環境に住みたいが、都会の便利さが忘れられないから、ムリだ」と言ったら、正直なレスを返してくれたのだ。
コインロッカーに鞄を入れ、会津若松への電車を待つ。「本当に、もう一度来られたら、いいなあ」。相方も頷く。行ってみたい観光地、泊まってみたい宿が、たくさんある。諸事情あって、向こう5年くらいでは消化しきれないだろう。リピートは難しい。それは承知。わかってはいるけれど、でもね、いつか、きっと……。(続く)♪

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コメント

本文中に画像を入れてみたく、入れてみました。枝豆です。クリックすると大きくなります。だからどーしたというほどの絵柄ではありませんけれど。

投稿: hiperk | 2006年10月28日 (土) 15時29分

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